まほろば御朱印紀行

日本のまほろばを探して、社寺散策をしています。 社寺散策の日記を中心にいろんなブログを書きます。

浄土宗

無量山月照院養林寺 江戸時代初期の上野国大胡城主「牧野家」の菩提所(群馬県前橋市堀越町)5

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 群馬県前橋市の東部、旧大胡町にお寺はありました。

 最寄り駅は、上毛電気鉄道「大胡駅」になります。

 お寺専用の駐車場はありました。自動車は数十台位は停められそうです。


 こちらのお寺の由緒は次の通りです(案内板による)。
「浄土宗 無量山月照院養林寺縁起
鎌倉時代大胡太郎実秀といえる武将あり。浄土宗の宗祖法然上人に帰依し此の地に草庵を建て念佛修業を怠らなかった。徳川家康公の御家来牧野康成侯は、天正十八年、二万石を以て大胡城主となる。大胡太郎実秀の念佛の旧蹟成るを聞き、養林寺を創建し、念佛修業の寺とした。百石を御朱印として寺へ寄進されたので、養林寺は上野三壇林の一つとして、名刹であった。
 度々の火災に罹い、堂塔はすべて焼失したが、山門は江戸時代初期の建築である。勢多郡下唯一ケ寺の浄土宗寺院で、称名念佛の法燈を継承している。」


 前橋市内からかなり外れているので、かなり長閑になります。
 周辺は大胡城跡になり、近くには大胡神社が鎮座していました。

 山門です。
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 寺号標になります。
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 参道を進みます。
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 手水舎になります。
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 鐘楼堂です。
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 本堂になります。
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 本尊の阿弥陀如来が祀られています。葵の御紋の幕が張られています。

 境内の左側にある墓地の入り口には、徳川家五代の供養塔がありました。
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 また、江戸時代初期に大胡城主を務め、後に越後長岡に移封された「牧野家」のお墓がありました。
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 前橋市教員委員会が作成した案内板によると次の通りです。
「前橋市指定史跡 牧野家墓地
 この墓地は、天正十八年(1590)から慶長九年(1604)まで、大胡城の主として大胡藩二万石を治めた牧野康成の墓ほか、同室(妻)、康成の父成定、子の忠成など七基の墓石が並ぶ江戸時代初期の大名墓である。
 牧野康成は、弘治元年(1555)、三河西尾の城主牧野成定の子として生まれ、徳川家康に仕え、酒井忠次に属して、『長篠の戦』など家康の主要な合戦の多くに参戦して、数々の武力を重ねた。
 康成は天正十八年(1590)の徳川家康の関東入府に伴って、江戸城の北辺の守りとして大胡城に入り、大胡城を近世の城として大改修をした。
 慶長五年(1600)の『関ケ原の戦』のおりに、中仙道を進む徳川秀忠の将として従軍した。
 慶長九年には病のため家督を長男の忠成に譲り、慶長十四年(1609)に五十五歳で没し、菩提寺として天正十八年に建立したここに浄土宗無量山月照院養林寺葬られた。
 康成の子、牧野忠成は、元和二年(1616)越後国頸城郡長峰に五万石で転封となり、同四年(1618)にはさらに一万石が加増され、長岡に転封となった。以後、牧野家は明治の初めまで長岡藩を治めた。
 大胡城は、牧野氏移封後、酒井氏前橋藩の所領となり、城番が置かれた。その後酒井氏が姫路に転封されるに際して廃城となった。
  群馬県教育委員会」

 御朱印は、境内の右側にある庫裡で頂きました。御朱印代は300円です。
 由緒書きは、頂きたい旨を伝えれば無料で頂けます。




寺院名:無量山 月照院 養林寺
所在地:群馬県前橋市堀越町1259番地
宗 派:浄土宗
本 尊:阿弥陀如来 呑龍上人
札所等:前橋四公御廟所六寺社めぐり

芝増上寺 黒本尊御朱印(東京都港区芝公園)5

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 東京都港区の芝公園内にある浄土宗大本山の寺院になります。

 最寄り駅は、都営三田線「御成門駅」・「芝公園駅」都営浅草線・大江戸線「大門駅」になります。


 こちらの寺院の由緒は、次の通りです(吉川弘文館刊『日本仏教史辞典』による)。
「東京都港区芝公園にある寺院。浄土宗の大本山。三縁山広度院。縁山とも。
 もと光明寺という真言宗寺院。江戸豊島郡貝塚にあったが、明徳四年(1393)聖聡が改宗して増上寺と改名、千葉氏・佐竹氏などの寄進によって堂宇を再建、江戸における念仏布教の中心寺院になった。文明三年(1471)戦乱によって焼失したが復興され、十世存貞ごろには伝法道場となり、学問所としての基礎が完成した。天正十八年(1590)徳川家康の入府と同時に師檀関係ができ、徳川家の菩提所として興隆した。慶長三年(1598)現在地に移され、同十年には徳川家康の援助によって大造営が開始され、数年を費やして大伽藍が完成した。同十三年は常紫衣の勅願所となり、同十八年家康は寺領千石を安堵し、高麗・元・宋版三大蔵経を寄進して寺内の整備につくした。やがて総本山知恩院と肩を並べ、実力は浄土宗第一になった。元和元年(1615)には檀林の筆頭として多くの所化をかかえ、僧録所として一宗を統制する機関となった。また家康をはじめ徳川家の御霊屋が建ち、これをまもる別当として奉仕し寺院ができて多くの寺領が加増された。承和元年(1652)の一山には百二十余の建物が並び、当時三千名にのぼる学僧がいたという。数度の火災にあったがそのつど復興され、明治八年(1875)には大本山となった。昭和四十九年(1974)近代技術を駆使して大伽藍が完成、境内も整備されて近代的な寺院に生まれかわった。
 なお昭和三十八年徳川家廟所の改葬時調査が行われ、学会に貴重な資料を提供した。
 寺宝のうち『法然上人伝』二巻と宋・元・高麗の三大蔵経は重要文化財。その他絵画には『五百羅漢像』『浄土五祖図』などがあり、彫刻には家康の守り本尊であった黒本尊をはじめ、釈迦三尊など多数。古文書・記録類の多くは数度の火災で焼失したが、まだ数百点に及ぶ古文書と日鑑が現存し、史的解明に役立っている。」


 言わずと知れた浄土宗大本山で「徳川家の菩提寺」になる寺院です。
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 さすが徳川家康が帰依したお寺だけにあって、本堂は大きいです。
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 隣の安国殿は本堂に比べたら小さいですが、やはり大きいです。
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 安国殿の前にある西向観音堂まで参拝する人は、なぜか少ないです。
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 御朱印は、安国殿で頂けます。黒本尊の御朱印を頂きました。御朱印代は300円です。






寺院名:三縁山 広度院 増上寺
所在地:東京都港区芝公園四丁目7‐35
宗 派:浄土宗
寺格等:大本山 関東十八檀林
本 尊:阿弥陀如来
札所等:昭和新撰江戸三十三観音霊場 二十一番札所
御詠歌:ありがたや 西向観音に 詣る身は 現世安穏 後生極楽

三級山 近龍寺(栃木県栃木市)5

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栃木県栃木市にある「三級山 近龍寺」に参拝してきました。
浄土宗に属するお寺になります。

栃木県の中心部、栃木神明宮のそばにお寺はありました。

最寄り駅は、JR両毛線・東武日光線「栃木駅」になります。
徒歩では約10分位はかかりそうです。

駐車場はあると思いますが、何処にあるかわかりませんでした。
近くにある栃木神明宮の駐車場を利用させて頂きました。良かったのでしょうか?


こちらのお寺の由緒は、次の通りです。
「当山は室町時代の応永28年(1421)に、浄土宗の僧侶である良懐上人によって創建され、 当初は宿河原(現在の栃木市城内町)にあって称念寺と号しておりました。
その後、天正16年(1588)に皆川広照氏が栃木城を築いた折りに現在地に移転し、 名を『三級山天光院近龍寺』と改めました。
これは栃木市内を貫流する巴波川が鯉の生息地で、 中国の故事に鯉は三段の堰を上ると龍に転じて天に昇ると云うところからその名を付けられたものです。
ご本尊、阿弥陀如来立像を中心として広がる江戸時代建立の本堂は、市内随一の威容を誇り、 蔵の街『栃木市』の中心にあって、宗祖法然上人のみ教え『専修念仏』のもと、宗教・文化・福祉活動に尽くし、今日に至っております。
現在、その境内には、昭和年建立の鐘楼堂(納骨堂)、聖観音像を祀った有無両縁塔、平成22年建立の三佛堂 (下野三十三ヶ所札所巡り二十四番札所の聖観世音菩薩さま、旧地蔵堂のお地蔵さま、子育安産・学業成就の呑龍上人などを祀る)、 ならびに火防の秋葉権現堂などが配され、北墓地には栃木市出身の文豪で文化勲章受賞の山本有三先生 のお墓もあります。
どうぞゆっくりとご参拝くださるようお願いいたします。 」


撮った写真が一部消えてしまいました。
また、参拝したときに撮りたいと思います。

こちらが山門です。
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立派な山門です。

こちらのお寺には、山本有三のお墓があります。
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看板がありますので、それに沿って行ってください。

境内には、三仏堂がありました。
堂内には、呑龍上人や聖観音(下野三十三観音霊場の札所本尊)等も祀られています。

納骨堂も兼ねた鐘楼堂もありました。

御朱印は、庫裡に併設されている寺務所にて頂きました。
御朱印代は、300円です。




寺院データ
寺院名:三級山 天光院 近龍寺
所在地:栃木県栃木市万町22−4
宗 派:浄土宗
本 尊:阿弥陀如来
札所等:下野三十三観音霊場 二十四番札所
御詠歌:天が下 うるおう民の 近龍寺 いずれ菩薩の 慈悲もしるべき

和順山 法真寺(東京都文京区本郷五丁目)5

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東京都文京区にある「和順山 歓喜院 法真寺」というお寺に参拝してきました。
浄土宗のお寺になります。

最寄り駅は、東京メトロ南北線「東大前駅」、もしくは都営大江戸線「本郷三丁目駅」になります。


こちらのお寺の由緒は、次の通りです(お寺のホームページより)。
「当山は、和順山歓喜院法真寺といい、慶長元年(1596年)に京都知恩院より、寺号を附与されている。
家康公御台所の天野図書(法真寺殿歓譽西喜大禅定門 寛永十年五月二十日寂)が、同家下屋敷を寄進し、寺の開基となる。この時の開山上人が、伝通院から来た栄誉泉良和尚という人であった。
天保九年一月十六日に類焼し、現在の本堂は天保十年四月二十九日に上棟したものである。幸いなことに仏様は無事であった。関東大震災や第二次大戦ではいずれも被害を免れた。」

五千円札の描かれている「樋口一葉」所縁のお寺だそうです。
お寺の東隣に樋口一家が引っ越してきて、お寺の境内で若き日の一葉が遊んでいたそうです。


東京大学本郷キャンパスの「赤門」近く、本郷通り沿いにお寺はありました。
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本郷通りを挟んで、入口がありました。
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赤門の近くだけあって赤い文字なのかな・・・

特に山門はありませんでした。

こちらが「本堂」になります。
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質素な本堂です。
浄土宗なので「阿弥陀如来」が祀られています。
院号の所縁となった歓喜天も祀られているようです。
閻魔大王も祀られているそうですが、拝観はできるのかな?

境内はさほど広くはありません。

境内にある仏像群。
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無縁仏かな?
どうなんでしょう?続きを読む

義重山 大光院(群馬県太田市)1

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群馬県太田市にある「義重山 大光院」に参拝してきました。
浄土宗に属するお寺になります。

金山の麓にあるといった感じです。
道路の反対側は、富士重工の工場になります。

太田市営無料駐車場がありますので、自動車で行かれる方はそちらに停めてください。


こちらのお寺の由緒は、次の通りです。(太田市のHPから)
「義重山大光院新田寺は、慶長十八年(1613)、徳川家康により、彼が先祖と仰ぐ八幡太郎源義家の孫新田義重(新田氏の祖)を追善するため、創建された寺院です。
寺号は義重の法名によります。
浄土宗の寺で、江戸時代は関東十八檀林の一寺に属し、幕府から御朱印300石が与えられていました。
寺域は広大で、庫裏、大方丈、小方丈、本堂内陣など創建以来と言われる古い建造物が残ります。
初代住職の呑龍上人は、芝増上寺観智国師四哲の一人で、寺領を割き貧民の子を弟子の名目で養育したことから『子育て呑龍』と呼ばれ、現在でも厚い信仰が寄せられています。」


こちらが吉祥門になります。
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いわゆる山門になります。


由来は、次の通りです(太田市のホームページから)
「吉祥門は間口3間、奥行1間の木造切妻造り、屋根は桟瓦葺です。
三間一戸八脚門と呼ばれる形式に属しています。
元和元年(1615)に仮の門として建立されたと伝えられ、大坂城落城の日に上棟したことから吉祥門と名付けられたとされています。
門には数回の改修跡があり、徳川家の家紋である三葉葵など数種類の瓦が混在していました。
しかし、平成12年に屋根の全面修復を行い、建立当時の瓦と推定される『丸に三葉葵』の家紋が入った瓦屋根が復元されました。」


石標です。
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こちらが参道です。
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先に進みます。

右側には、鐘楼堂がありました。
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どんな音色なのでしょうか?

左側には手水舎がありました。
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手と口を漱いで参拝です。

先に進むと本堂がありました。
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(´人`)

本尊である「阿弥陀如来」が祀られています。

こちらが本堂に掲げられていた扁額です。
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通称「大光院」ですが、寺号は「新田寺」になります。

本堂の前には、「臥龍松」がありました。
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神社で言うところの「御神木」といった位置付けなんですね。
なかなか立派な松です。

こちらが臥龍松の案内板です。
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境内の左側には、開山堂がありました。
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開山住職になる「呑龍上人」自作の御尊像が祀られています。
こちらで祈祷が行われています。続きを読む
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