こちらの寺院の由緒は、境内の案内板によると次の通りです。
「市指定史跡 札所十七番
実正山定林寺
この札所は四間四面の簡素で均斉のとれた堂です。内陣は古風な阿弥陀堂のように念仏廻廊が回っています。
本尊は十一面観世音立像で、像高五五糎の寄木造り、願主武州国郡法印元暁の銘があり、文禄二年癸丑三月二十三日開眼の墨書があります。
梵鐘は、日本百番観音霊場の本尊とご詠歌を鋳出した珍しいもので、工芸品として昭和三十九年三月県指定の文化財になっております。
又、安政、明治の徳行家、井上如常の父青岳の描いた狩野風な絵の掲額もあります。
縁起には、壬生の良門の忠臣林太郎定元は、主の無道を諌めかえって家財を没収され、当地に来て没しました。その遺子空然はこの地に養われ成人の後、父の菩提のため当寺を建立したとあります。
昭和四十年一月二十五日 秩父市教育委員会指定」
全景です。
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」というアニメにも登場した寺院になります。
御朱印は、納経所で頂けました。
寺院名:実正山 定林寺
所在地:埼玉県秩父市桜木町21‐3
宗 派:曹洞宗
本 尊:十一面観音
通 称:林寺
札所等:秩父三十四観音霊場 十七番札所
御詠歌:あらましを思い定めし林寺 かねききあへづゆめぞさめける