まほろば御朱印紀行

日本のまほろばを探して、社寺散策をしています。 社寺散策の日記を中心にいろんなブログを書きます。

新上州三十三観音霊場

太陽山 香火院 天増寺(群馬県伊勢崎市)5

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群馬県伊勢崎市の北東部にお寺はありました。
県道桐生伊勢崎線から少し北にいった所にあります。

最寄り駅は、JR両毛線・東武伊勢崎線「伊勢崎駅」になります。
徒歩では、20分位かかりそうです。

駐車場は、境内の左側にありました。
自動車は、数十台位は停められそうです。


こちらのお寺は、慶長六年(1601年)に伊勢崎藩主になった「稲垣平左衛門長茂」によって創建されました。
代々の稲垣家の菩提所になります。


護国門です。
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普通の門柱ですね。
何故このような名称になったのかは、わかりませんでした。

護国門から境内に入ると右側には、観世音菩薩立像がいらっしゃいました。
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参道の両脇には梅の木ありました。
参拝した時は、まだ花は咲いておらず、2月下旬から3月にかけて境内に甘酸っぱい香りが漂うかもしれません。

参道を進んでいくと山門がありました。
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周辺のお寺の中ではかなり大きく、とても立派でした。

こちらが扁額です。
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山門の右側には、曹洞宗開祖の「道元」の像がありました。
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やはり、曹洞宗のお寺です。

庚申塔もありました。
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山門を入り、右側には貞和二年(1346年)に建立の「宝塔」がありました。
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群馬県指定重要文化財になっており、かなり大きいというか、「太い」といった印象です。

手水舎です。
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手水舎の後ろには、「お救い地蔵さま」がいらっしゃいました。
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両手をつき、お願いをすると、苦悩を抜き去り、救ってくれ、平安を与えてくれるそうです。
早速、お願いをいたしました。

本堂になります。
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本尊である「千手観世音菩薩」が祀られています。
創建当時は、稲垣平左衛門長茂が武運長久を願って合戦で持ち歩いたと伝わる「千手観世音菩薩」を祀っていたそうです。
三度の火災に見舞われてしまい、観音様は代替わりしたそうです。
現在でも運を開き、魔除けの霊験あらたかな観音様として信仰されているそうです。続きを読む

前橋厄除大師蓮花院(群馬県前橋市)1

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群馬県前橋市にある「今宮山 増田寺 蓮花院」に参拝してきました。
「前橋厄除大師」として知られており、真言宗智山派に属するお寺になります。

前橋市の東部、伊勢崎市に近いところにお寺はありました。

最寄り駅は、JR両毛線「駒形駅」になります。
徒歩ではかなりかかりそうです。

お寺までは、わかりづらい道を行きますので、気をつけて下さい。

駐車場は、山門前と境内の裏にありました。
自動車は、100台以上は停められそうです。

こちらのお寺は、栃木県にある「出流山 満願寺(出流観音)」の末寺になります。

天文二年(1533年)勢多郡荒砥村大室の住人玉泉坊の開基と言われています。

川崎大師より明治21年(1888年)3月に「厄除弘法大師」、明治25年(1892)5月に「甲子大黒天」の分身を奉安したそうです。

山門です。
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しかし、境内に直接入れません。

山門の左側には、不動明王が三体いらっしゃいました。

なんでこちらに・・・

また、山門の左上を見ると、「平和観音」がそびえています。
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黄金というか、メッキですか?

山門から入れないので、別の入口で100円の入山料を払い、御線香を一束頂き、境内に入ります。
といっても、受付は無人ですが
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こちらは、門標になります。
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何だかでかくて・・・

全体的なお寺の印象は、「仏像博覧会」に来たような感じです。
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狭い境内に、いろんな仏像が安置されていました。

境内の文殊堂の前には、多くの絵馬が奉納されていました。
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合格祈願でしょうか。

また、天狗のお面が奉納されて、「高尾山」と書かれた石標があるお堂がありました。
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高尾山薬王院から勧請した「飯縄大権現」なんでしょうか?
ずいぶん大きな天狗様です。

また、ぴんころ地蔵や巨大な地蔵菩薩立像、良縁堂には愛染明王が祀られ、仁王像や稲荷大明神が所狭しといらっしゃいました。
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大師堂は、明治18年7月1日に暴風のために吹きつぶされたそうです。
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現在は、新しい大師堂がありました。

明和五年(1768年)銘の庚申塔、寛保元年(1741年)の宝篋印塔がありました。
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立派です。

極めつけは、本堂の右側あるお堂には、観音様や七福神等の仏像が寄せ合う様にいらっしゃいました。
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いやはや、何だか仏像だらけで・・・続きを読む

船尾山 等覚院 柳澤寺(群馬県榛東村)5

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群馬県高崎市の北にある榛東村にある「船尾山 等覚院 柳澤寺」に参拝してきました。
天台宗に属するお寺になります。

これといった最寄り駅はないので、自動車で行かれた方が良いかもしれません。

駐車場は山門の左側にありました。
自動車は、数十台位は停められそうです。


こちらのお寺の由緒は以下の通りです(お寺のホームページより)。
「この寺の成立について最も古い記録は、今より800余年前に成立した「神道集」の「上野国桃井郷上村八ヶ権現の事」と言う、一章の記載です。
更に、200年経過した中世末に「船尾山縁起」が成立しました。
そこには、この寺の縁起として、次のような伝説が書かれています。
天台宗宗祖傳教大師の東国順境のみぎり、この地に住む群馬の太夫満行と言うものが大師の徳を慕って、榛名山中の船尾の峰に、妙見院息災寺と言う巨刹を創建し、大師を請じて開山しました。
本尊千手観音をお祭りし、子授け観音として有名になりました。
その後、子供に恵まれない事を憂いていた千葉常将という武将が、霊験あらたかといわれた船尾山の観音様に願を掛けたところ、
一子相満若が産まれました。
常将は喜び、子供を船尾山に預け養育しました。
やがて相満は立派な若者に成長しました。
ある時、榛名山に住む天狗が相満に恋慕し、祭礼の日に
さらってしまいました。
父、常将は、寺側が立派な若君を手放すのを惜しんで
隠したものとして怒り、手勢を連れて、寺に抗議に押し掛けました。
寺側との行き違いから争いとなり、全山消失してしまったそうです。
その後、天狗が現れ、子供を預かった事を伝えたので、常将は思い違いから寺を焼いた事を悔いて、郎党と共に自害しました。
常将の妻は、夫や一族を弔うため、現在の柳沢寺の地に寺を再建しました。
それから後を追って、池に身を投げて死んだと言う事です。
神道集の説話と、船尾山縁起のそれとは、違っていますが、昔、榛名山中に大寺院があり、それが消失したと言う、土着の古伝説を基盤に、榛名東麓の農村社会と関係の深い相馬岳信仰と結びついて語り伝えられたこの伝説の中には、小地名の起源説話が、多く目に付き、地方農村への唱導文芸の流入事情などが伺えて興味深いものがあります。
天台宗に所属し、延暦寺の直末の寺として、中世には、学僧も多く出現したといいます。
戦国時代末、北条、上杉、武田の争覇の戦場となり、全ての堂宇を消失しました。
江戸時代に入り、天海僧正、高崎城主 安藤右京進などの尽力により、朱印地三十石を賜り、再建に着手。
貞享元禄に至り諸堂の修復を見ました。
現在、境内地約三万平方米。
戦後、参道の巨木の並木も伐られましたが、まだ残る杉木立は、その中に散在する諸道に色を添えています。
諸堂並びに庫裡は、大正元年〜七年にかけて大修理がなされ、茅葺きより瓦葺きに改められましたが、破損著しく、昭和55年より、2年にわたり、大修理がなされました。」


御朱印を頂いたのはだいぶ前ですが、平成25年4月6日に再度参拝してきました。
境内の桜は満開でしたが、散り始めていました。
やはり、写真撮影をしている方々もいらっしゃいました。

こちらが全景です。
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随分広いです。

こちらが山門になります。
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なかなか大きな山門です。
仁王像が配されているので、仁王門と呼んでもいいかもしれません。

山門に掲げられた扁額です。
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誰が書いたのでしょうか?

山門をくぐると、碑がありました。
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よく見ると、庚申塔のようです。

また、お地蔵様や羅漢様がいらっしゃいました。
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先に進むと、左側に「鐘楼」がありました。
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また、宝篋印塔がありました。
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いつごろのものなのでしょうか?

こちらが「二十一夜念仏供養塔」になります。
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こちらもいつごろのものなのでしょうか?

観音堂の周辺には、十三仏の像が配されていました。
そのなかの一佛です。
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不動明王立像です。続きを読む

宝積寺(群馬県甘楽町)5

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群馬県の西毛地域の甘楽郡甘楽町の南部にある「山 宝積寺」に参拝してきました。
曹洞宗に属するお寺になります。

お寺までは、看板が出ていますので、わかりやすいかもしれません。

お寺専用の駐車場はありました。
自動車は、数十台位は停められそうです。

お寺は山の中腹にありますので、鳥の鳴き声が聞こえ、緑が綺麗で、とても良い雰囲気でした。

由緒によると、創建は不明になりますが、現在のお寺より南に4キロ行った山の中腹にある天寿庵(てんじゅあん)と言う庵が始まりとされています。
お寺の境内には、弘安三年(1280年)、正安四年(1302年)、延慶二年(1309年)の板碑が建立されているので、その時代にはすでに天台宗の寺として、広い寺領を持ち、栄えていました。
宝徳二年(1450年)に、領主の小幡実高(おばたさねたか)が中興開基となり、茨城県東昌寺の即庵宗覚禅師を請いて曹洞宗として再興されました。
小幡氏が滅ぶと、元和2年(1616年)に織田信長の孫「織田信良」が小幡藩の藩主となり、菩提寺を宝積寺と定めたそうです。

こちらが本堂になります。
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本尊である「釈迦如来」が祀られています。
春の季節には、本堂内に入り参拝できますが、参拝した日は残念ながら中に入ることはできませんでした。

境内の本堂の前には、「菊女観音」が祀られています。
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戦国時代の国峰城主の小幡信貞に寵愛された「お菊」が、奥方や他の腰元から嫉妬をされて、無実の罪に陥れられてしまい、菊が池で蛇や百足を入れた所で「蛇責めの刑」にさせられてしまったそうです。
時の宝積寺住職がお菊の命乞いをしてめ聞いて頂けず、刑は執行されてしまいました。
お菊の悲鳴が周辺まで聞こえました。どれだけ悔しかったでしょう・・・
通りかかった小柏源助が助け出しましたが、残念ながら亡くなってしまったそうです。
お菊を落とし入れた女性には不幸が訪れました。

その後、追善供養が行われ、「菊女観音」として祀ることになりました。

いわゆる「番町皿屋敷」のモデルになった出来事だそうです。

「南無菊女観音 南無菊女観音 南無菊女観世音菩薩」と唱えると菊女観音の御加護があるそうです。

本堂の裏手には、歴代の小幡氏のお墓がありました。
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それほど大きくはないお墓です。続きを読む

諏訪山 観音院(群馬県桐生市)5

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群馬県桐生市にある「諏訪山観音院」に参拝してきました。
真言宗豊山派に所属するお寺になります。

桐生市東部、東町にお寺はありました。
道路を挟んで西側には諏訪神社が鎮座していました。

最寄り駅は、JR両毛線「桐生駅」・上毛電気鉄道「西桐生駅」になります。
徒歩では、20分位はかかりそうです。

駐車場は、境内の右側と道路を挟んで反対側にありました。
自動車は、合わせて3〜40台位は停められそうです。

こちらのお寺は、正保元年(1644年)に養甚という道心が岩崎彦左衛門の庵に移り住んだのが始まりとされています。

山号から推察すると、隣の諏訪神社の別当寺だったと思われます。

以前は、入り口に石柱がありましたが、最近山門が出来たようです。
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両脇に仁王像があるので、仁王門と呼んだのが良いかもしれません。

仁王門を入ると、すぐ左側には「鐘楼」がありました。
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なかなか立派でました。

鐘楼裏には、塔が建ってます。
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宝塔ですかね?
宝篋印塔なのかな?
調べても分かりません。
庚申塔もありました。

また、諏訪弁天堂がありました。
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いわゆる「弁財天」が祀られています。
蛇が描かれた絵馬が奉納されていました。
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参道を進んでいくと、左側には「地蔵堂」がありました。
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日限地蔵尊が祀られており、日を限って願掛けすると願い事が叶うと言われています。
祈祷殿も併設されているので、厄除け・祈願がこちらで行うようです。
また、御朱印受付も併設されており、御朱印の他、祈祷・祈願受付、授与品も受け付けているようです。

毎月24日には、日限地蔵の縁日になり、参拝者で賑わいます。続きを読む
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日本のまほろばを探して社寺を参詣してます。社寺参詣道代表師範&御朱印ブロガーです。伊勢神宮・靖国神社・世良田東照宮・久能山東照宮・鳳来山東照宮の各崇敬会に入会しています。 取得資格:普通自動車免許、2級ファイナンシャルプランニング技能士、日商簿記検定2級、秘書検定2級、神社検定参級、全経電卓検定3級、安全衛生推進者
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