栃木県宇都宮市の西部にお寺はありました。
最寄り駅は、JR宇都宮線・日光線「宇都宮駅」、もしくは東武宇都宮線「東武宇都宮駅」になります。
徒歩でお寺まで行くのは無理ですので、バスをご利用ください。両駅から「立岩」バス停行きに乗り、「大谷観音」バス停下車します。ちなみに大谷観音バス停の一つ前が「切通し」、二つ手前が「大谷橋」バス停になります。
お寺専用駐車場は門前にありました。参拝者のみ駐車できます。
こちらの神社の由緒は以下通りです(大修館書店刊『日本の神仏の辞典』による)。
「栃木県宇都宮市大谷町にある天台宗の寺院。天開山。浄土院。坂東三十三か所十九番。通称大谷観音。
一般に大谷石といわれる凝灰岩の自然洞窟に、本尊千手観音をはじめ釈迦・薬師・阿弥陀のそれぞれ三尊仏がレリーフされ、開創は空海と伝える。
実際は平安初期から石窟寺院として整備されたと考えられ、いずれの尊像も重文かつ国指定特別史跡となっている。」
また、雄山閣出版刊「日本名刹大事典」によると次の通りです。
「通称大谷観音。天台宗、天開山、浄土院。本尊は凝灰岩製の大谷石の自然窟の壁面に彫られた千手観音立像。
寺伝によれば、寺の開創については空海が統治の岩窟の大きな蜂を退治し、千手観音などの仏を彫ったことにはじまるという。実際にはそうではなく、洞穴の壁面に千手観音立像や薬師三尊像などが高浮彫りされる平安初期以降に、洞穴寺院としての性格を整え、徐々に寺院化していったことと思われる。ともかく、坂東三十三か所観音霊場の一つとして、人々の信仰を集めたと思われる。戦国期から近世初頭の戦乱および宇都宮氏の改易で一時衰退したこともあったが、天海の弟子伝海が住持になるに及んで再び発展していく。なお、近世段階の大谷寺は寺領五石で、宇都宮市の粉河寺の末寺であった。
大谷寺の磨崖仏である千手観音立像・釈迦三尊像・薬師三尊像・阿弥陀三尊像は、国指定の特別史跡と重要文化財に二重指定されている。
現在、当寺は坂東巡礼の第十九番霊場、ないし石の里の仏として信仰を集めている。」
山門になります。
入山料は大人400円、中学生200円、小人100円になります。
本堂になります。
本堂内に入ると、ガンダーラみたいな感じの崖に掘られた千手観音や釈迦如来がいらっしゃいました。
徳川家康と築山殿の間に生まれた長女で奥平信昌の正室「亀姫」が再興したことにより、寺紋は「三ツ葉葵」になります。
境内になります。
宝物館があり、入山料400円で入館できます。
弁天堂になります。
御朱印は拝観受付にて頂けました。御朱印代は300円でした。
坂東三十三観音霊場の御御影も一体(100円)頂きました。
御守りやお線香といった授与品はありました。
大谷観音から「多気不動尊(北関東三十六不動尊霊場十八番札所)」まで2匱紊覆里納動車ではさほどかからないかと思われます。合わせて参拝するのも良いかもしれません。
寺院名:天開山 浄土院 大谷寺
所在地:栃木県宇都宮市大谷町1198番地
宗 派:天台宗
本 尊:千手観世音菩薩
通 称:大谷観音
札所等:坂東三十三観音霊場 十九番札所
下野七福神 弁財天
御詠歌:名を聞くも めぐみ大谷の 観世音 みちびきたまへ 知るも知らぬも
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