群馬県高崎市にあるお寺の中で「高崎白衣観音」に次いで有名なお寺かもしれません。
最寄り駅は、JR信越本線「群馬八幡駅」になります。
徒歩で十数分位になります。
国道18号線の「少林山入口」という交差点の南にある橋を渡り、東に行くと、お寺はありました。
駐車場は、山門前にあり、自動車は十数台は停められそうです。
また、本堂の後方にも駐車場があり、かなりの台数が停められそうです。
こちらの寺院の由緒は、次の通りです(大修館書店刊『日本の神仏の辞典』による)。
「群馬県高崎市鼻高町にある黄檗宗の寺院。本尊は十一面観音。山号は少林山。
開山は東皐心越(とうこうしんえつ、1640〜1696)、開基は徳川光圀と伝えられる。開創年は不明。
正月6・7日の達磨市は有名。
戦前、当寺にはナチスに追われたブルーノ・タウトが寄寓した。資料の展示館がある。」
また、吉川弘文館刊「日本仏教史辞典」によると次の通りです。
「群馬県高崎市鼻高町にある寺。黄檗宗。山号は少林山で知られる。もと曹洞宗(寿昌派)。幕末の一時期無住を経て明治維新後に黄檗宗となる。
寺伝によると、元禄十年(1697)前橋藩主酒井忠挙(ただたか)が明の渡来僧東皐心越(とうこうしんえつ、水戸藩主徳川光圀帰依)を招いて開山したとある。事実は心越の法嗣天湫法澧(くんしゅんほうれい)を水戸祇園寺から招いて開創したもの(『寿昌正統録』)であり、心越は勧請開山である。法澧は達磨寺(当初は少林山達磨精舎)を開創して三十年間、曹洞禅の強化に努めた。
達磨寺の本尊は北辰鎮宅霊符尊。心越が中国から将来し、もとは水戸侯が護持し、享保七年(1722)本寺に勧請し、鎮護国家の祈願所として伝える。本堂は霊符尊と達磨大師、心越禅師を祀る。
星祭祈祷の寺として知られ、1月6日、7日の七草大祭、達磨市(招福の達磨の張子を売る)は有名。霊符尊に対する信仰として開運講が組織されている。
境内東端にドイツの建築家ブルーノ=タウトが昭和八年(1933)8月から十年10月まで居住して、日本文化を紹介した洗心亭がある。」
境内の桜は満開でした。3〜6月頃の境内は木々の緑が映え、しばらくは散策できます。
境内には霊符堂、達磨堂、観音堂があります。
本堂になります。
達磨が奉納されていました。
桜がとても綺麗です。
本堂裏側の駐車場の脇には売店があり、お茶やコーヒー、ドリンクがあります。「緑茶とどら焼きセット」で300円です。
観音堂は、十一面観音(厄除観音)が祀られていました。茅葺きの屋根でとても趣がよいです。
御朱印は、瑞雲閣(授与所が併設)にある「祈祷・納経・集印受付」で頂けます。御朱印を頂くには、「納経」が必要になりますので気を付けてください。御朱印受付の右側にある達磨大師の分身の前で、お経を唱えてくれます。御朱印代は、志納です。
授与所では、各種御守りや各種御札(500円or1,000円)や達磨といった授与品はありました。
私は、ご本尊の御影が描かれた御姿札を頂きました。一体300円です。
オリジナル御朱印帳もありました。