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 水上温泉がある群馬県みなかみ町の南部に寺院はありました。

 最寄り駅は、上越新幹線「上毛高原駅」になります。徒歩でお寺まで5〜6分位かと思われます。
 JR上越線「後閑駅」もありますが徒歩ではかなりかかりそうです。調べたら両駅の間に関越交通のバスが出ていますので、電車で行かれる方はご利用下さい。

 お寺専用の駐車場はありました。自動車は10台以上は停められそうです。


 こちらの寺院の由緒は、次の通りです(東京堂出版『古寺名刹大辞典』による)。
「【岳林寺(がくりんじ)】
 群馬県利根郡月夜野町大字月夜野1697。曹洞宗。
 境内にあるお駒堂によって知られている。浄瑠璃`恋娘昔八丈´で人口に膾灸しているいわゆる白子屋お熊の物語とかかわり合いがある。江戸の材木商白子屋の娘お熊が番頭と密通し、夫の又七をしばしば毒害せんとはかったため、町奉行大岡忠相によって召しとられ、引きまわしのうえ獄門に処された。お熊の死後、父親の彦兵衛は、娘の成仏をねがって、月夜野の岳林寺にお熊のために堂をたてて、とむらった。
 お熊はお駒となり、現在も『お駒堂』『お駒地蔵』等残されている。」


 江戸時代の大岡政談で有名な「白子屋お駒騒動」で知られている「お駒(お熊)」の菩提寺であります。
 山門前にお駒堂がありました。
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「十一面観音」が祀られており、上州三十三観音霊場の札所本尊になっています。

 また、お駒堂の前にはお寺の鎮守社がありました。
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 「雷電宮、天神宮、土地神」を祀っているそうです。

 山門になります。
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 境内はとても綺麗で清々しい感じがしました。
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 本堂では法事中でした。
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 鐘楼堂になります。
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 飛び地境内にあたる「千日堂」は、茂左衛門の菩提を弔うために建立されたお堂になります。
 茂左衛門とは江戸時代に藩主の悪政に耐えか直訴をした方で、上毛カルタでは「天下の義人茂左衛門」と詠まれています。

 御朱印は、境内の右側にある「庫裡」にて頂けました。新上州三十三観音霊場の御朱印になります。御朱印代は300円でした。
 御御影も一体頂けました。



寺院名:大峰山 長慶院 嶽林寺
所在地:群馬県利根郡みなかみ町月夜野1697番地
宗 派:曹洞宗
本 尊:釈迦如来
札所等:上州三十三観音霊場 二十七番札所
御詠歌:大峰の 松の翠の 色映えて 常世を照らす 法の燈