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 埼玉県加須市の122号線から少し東に行ったところに神社はありました。

 境内の東には玉敷公園があり、そこに駐車場がありました。自動車は10台以上は停められそうです。


 こちらの神社の由緒は以下通りです(大修館書店刊『日本の神仏の辞典』による)。
「【玉敷神社】
 埼玉県北埼玉郡騎西町騎西の旧県社。延喜式内社。祭神は大己貴命・天照大御神・豊受大神・伊弉諾尊・伊弉冉尊ほか一柱。例祭は12月1日・2日。
 武蔵七党の私(きさい)党のゆかりあり久伊豆明神で騎西領四八か町村の総鎮守として崇敬を集める。騎西城主となった大久保加賀守が復興し名祠となった。
 騎西の御獅子様(おしっさま)は有名で、早朝借りに来て祭祀を行ってから返しに来る信仰行事が古くから続く。」

 また、東京堂出版刊「神社辞典」によると次の通りです。
「【玉敷神社】
 埼玉県北埼玉郡騎西町。旧県社。
 近世まで久伊豆とも称し、俗に騎西の明神様と称し、旧騎西領(現、埼玉地方)四八ヵ村の総氏神。式内社。
 境内に地主神としてもう一つの式内社と目される宮目(みやめ)神社(祭神、大宮売命)がある。
 12月1、2日の例祭には専属神楽の奉奏があるがことに古来『御獅子様』と称する神宝が祭神の御分霊として春期に農村各地に迎えられて祓祭をする習俗があり、その範囲は南北埼玉・大里・北足立の諸郡から遠く群馬・茨城両県の一部にも及んでいる。」


 玉敷公園は玉敷神社神苑になっており、藤棚がありました。季節になると綺麗だと思われます。

 鳥居です。
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 社殿です。
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 社殿の裏には「宮目神社」が鎮座していました。延喜式内社だそうです。
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「【摂社 宮目神社】
1. 御祭神 大宮能売神
1. 由 緒 社伝によると、玉敷神社がこの地に遷座される(1620年頃)迄はこの社地の地主神として鎮座していたとされ同名の『式内社』にも比定されている歴史のある古社である。
1. 御神徳 元来、家屋を守り、その安全平和を保つ神であるが地主神という由緒から山王信仰の影響を受けて『山王様』と称され、この地の守り神として尊ばれた。また、女神であることから『子守神』=安産の神としても信仰されている。」

 残念ながら宮目神社の御朱印はないそうです。せっかくの式内社だからあったら良いなぁとは思いました。

 神楽殿です。
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 茅葺きの屋根が良いです。

 御朱印は、参道の右側にある授与所で頂きました。土日は書き置きのみの対応になります。御朱印代は300円です。
 御守りや御札といった授与品はありました。





神社名:玉敷神社
鎮座地:埼玉県加須市騎西552‐1
祭 神:大己貴命
配 祀:天照大御神 豊受大神 伊邪那岐命 伊邪那美命 軻遇突智命
社格等:延喜式内社 旧県社