栃木県日光市の中でも西部、中禅寺湖の畔に寺院はありました。
最寄り駅は、JR日光線「日光駅」・東武日光線「東武日光駅」になります。両駅から近くまでバスが来ています。
寺院専用の駐車場は門前にありました。
こちらの寺院の由緒は、東京堂出版刊「古寺名刹辞典」によると次の通りです。
「栃木県日光市中宮祠2578。日光山と号す。天台宗。輪王寺の一堂である。坂東三十三ヶ所霊場十八番の札所である。
この寺は俗に立木観音堂と呼ばれているように、観音堂を中心とした寺である。明治三十五年(1902)9月に山崩れにあったため、大正二年の9月に現在地に移った。それまでは北岸の中宮祠のとなりにあった。
本尊の立木観音は、開山勝道上人によって立木の一木に刻まれた丈六の千手観音である。(後略)」
また、吉川弘文館刊「日本仏教史辞典」によると次の通りです。
「栃木県日光市中宮祠字歌ヶ浜にある寺。現在は輪王寺(日光市)の所管。中禅寺湖東岸にあり坂東十八番札所である。
歌ヶ浜の地名は勝道が創建した折に天人が飛び来り歌舞を奏したという伝えに由来し、また峰修行の道場として往古から尊崇された霊地でもあった。
この境内には、楼門・観音堂・波之利大黒天堂・愛染堂・五大堂・宝物殿・鐘楼・別所などがある。特に、観音堂は中禅寺の本堂で、勝道が湖上に拝した千手観音を立木のまま自刻した4.8辰傍擇崑坐(重要文化財)を本尊とするもので立木観音堂と称される。
延暦三年(784)男体山ね山麓に創建されたのが起こりで、以来、二荒山神社の境内にあったものであるが、明治三十五年(1902)9月の大山津波により倒壊し、現在の歌ヶ浜に移遷され大正二年(1913)10月に落成し今日に至っている。」
拝観料が大人500円かかります。
桂の木だそうです。
延命水
大黒堂になります。
観音堂内は案内をする人がいらっしゃり、ざっくりとした縁起が聞けます。千手観音の脇侍として祀られている四天王は源頼朝の寄進だそうです。
本堂をあとにすると五大堂(護摩堂)を参拝でき、ここでも案内を聞けます。
輪王寺もそうですが、観音堂では御守りの宣伝、五大堂では祈祷の案内の宣伝をするので、お寺の経営・運営は大変だなぁと思いつつ、「『信者』と書いて『儲かる』と読む」という言葉を思い出してしまいました。
御朱印は、参道途中の授与所で頂けます。三種類(千手観音、大黒天、金剛閣)ありました。御朱印代は、御朱印帳に直書きは300円、書き置きは400円です。
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