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 群馬県高崎市の南西部にある旧吉井町に神社は鎮座していました。

 最寄り駅は、上信電鉄「吉井駅」or「西吉井駅」になります。徒歩ではかなりかかりそうですし、バスは近くまで来ていないようですので、できれば自動車で行かれた方がよいかもしれません。

 神社専用の駐車場は見当たりませんでした。自動車は、境内の片隅に数台は停められそうです。


 こちらの神社の由緒は以下通りです(大修館書店刊『日本の神仏の辞典』による)。
「群馬県多野郡吉井町神保甲の旧郷社。祭神は速須佐之男命・五十猛命ほか十五柱。例祭は10月9日。1月15日には筒粥祭りがある。
 大宝年間(701〜704)の創建と伝える。和銅四年(711)の多胡郡設置の際に郡の総鎮守となる。享保十三年(1728)に正一位辛科大明神の号を受ける。
 境内には多胡碑があり付近に古墳群や弥生遺跡がある。」

 また、衫彑扈馘拘「神道大辞典(縮刷版)」によると次の通りです。
「【辛科神社】
 群馬県多野郡多胡村神保に鎮座。郷社。速須佐之男命・五十猛命・品田和氣命・菅原道真を祀る。
 往古の鎮座に係る。この地もと帰化韓人貫住の地で、何時しか祖神として須佐之男尊、五十猛命を奉斎したものであらう。
 当国に名高い多胡碑に関係深い古社であるともいはれ『上野国神名帳』に従二位辛科大明神と見ゆ。江戸時代除地三反五畝を有す。
 例祭日、9月9日。」


 高崎市といっても合併前の吉井町に神社は鎮座していますので、周辺はかなり長閑です。南には上信越自動車道がありました。

 上野国神名帳にも記載のある古社になります。

 鳥居になります。
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 随神門には「狛犬」が祀られていました。
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 社殿になります。
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 社殿の右奥には境内社がありました。
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 その左側には上野三碑の「多胡碑」がありました。
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 といってもレプリカでした。本物は別のところにあります。

 御朱印は、境内の東側にある「社務所」で頂けました。御朱印代は300円になります。






神社名:辛科神社
鎮座地:群馬県高崎市吉井町神保43番地
祭 神:速須佐之男命 五十猛命
相 殿:金山比古命 品陀別命 中筒男命 大山津見命 伊邪那美命 建御名方命 大物主命 八坂刀売命 大日孁命 宇迦之御魂命 木花佐久夜毘売命 天兒屋根命 市寸嶋比売命 菅原道真公 鹽光清
社格等:旧郷社