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 埼玉県秩父市の北部、栃谷地区にお寺はありました。

 西武鉄道「秩父駅」より「皆野駅」行きの西武バスに乗り、「札所一番」バス停で降りて直ぐです。

 寺院専用の駐車場はありました。自動車は10台以上は停められそうです。


 こちらの寺院の由緒は次の通りです(螢ぅ鵐妊奪ス刊『訪ねてみたい埼玉のお寺』による)。
「人皇四十五代聖武天皇の御宇(724〜748)に行基菩薩は、勅命を頂き諸国巡回の旅に出ました。その折、この地に立ち寄り岩下に宿したとあります。不思議な霊験があって苦行連行したところ、七日め夜、微風香気がただよい紫雲が渓谷に満ち、空中音楽とともに浄心がいよいよ深くなりました。
 頭をあげると不思議なことに、栃の樹上に忽然と聖観音の尊像が出現し、妙なる声で行基にお告げになりました。『この地、深山幽告なりといえども、むかし法華経を修行せしところなり。汝今、我が示現の真相を写して此の地に留めよ。以後五百年後結縁の衆生成熟して、王公大臣権志高僧も参詣すべし、此の時に身三十三所に現し所願すでに満足せん。』と言い終わって光明の中におかくれになりました。
 行基は感涙して傍らの栃の木一株をとり示現の妙相を彫刻し、身の丈一尺五寸三分の尊像を造って、お告げの通りに岩窟の中に安置しました。
 その後、永延二年(988年)に性空と幻通に命じて、法華経四萬部を写経して地中に納め、岩窟中の尊像を本尊として一宇を建立し、大施餓鬼の法供養を修されました。そのため山号を『誦(法華)経山』と号し、寺名を『四萬部寺』といいます。」


 山門になります。
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 山門脇には小僧さんがいらっしゃいました。
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 可愛らしいです。

 観音堂になります。
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 秩父三十四観音霊場の発願寺として知られている寺院になります。
 
 境内はさほど広くはありませんが、雰囲気のよいお寺でした。

 施餓鬼堂になります。
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 関東三大施餓鬼として知られています。

 梅が咲き始めていました。
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 巡礼用品はこちらのお寺で揃えることがでします。「南無観世音菩薩」と書かれた「白衣(笈摺)」は3Lまでありました。また、御詠歌が印刷され御朱印のみを頂く笈摺もありました。納経帳や納め札(100円)等もありました。


 御朱印は「納経所」で頂きました。御朱印代は300円です。




寺院名:誦経山 四萬部寺
所在地:埼玉県秩父市栃谷418番地
宗 派:曹洞宗
本 尊:聖観音
札所等:秩父三十四観音霊場 一番札所
御詠歌:ありがたや 一巻ならぬ 法の花 数は四万部の 寺のいにしえ