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 東京都港区高輪にお寺はありました。

 最寄り駅は、都営浅草線「泉岳寺駅」、JR山手線「品川駅」になります。両駅から徒歩圏内です。

 お寺専用の駐車場は見当たりませんでした。自動車で行く方は、周辺の有料駐車場をご利用ください。


 こちらの寺院の由緒は、次の通りです(吉川弘文館刊『日本仏教史辞典』による)。
「東京都港区高輪にある寺院。臨済宗妙心寺派に属する。山号は仏日山。開基は伊東祐慶。開山は嶺南崇六(大天法鑑禅師、竜泉派)。江戸妙心寺派触寺(海禅・東禅・松源)三ヵ寺の一つ(元文年間(1736〜1741)までは麟祥院を含む四ヵ寺)。
 日向国飫肥(おび)出身の嶺南は、慶長十五年(1636)に日向飫肥城主の伊東祐慶の帰依を受け、江戸麻布桜田の邸宅を寺基として開堂したが、寛永十三年(1636)に現在地に移転。山内には興聖・松寿・宗法・心源などの諸院があり、また伊東氏はじめ諸藩の香火所となり、殿堂きわめて荘厳であった。幕末には外国人宿所に充てられたことから、英国公使が水戸浪士の襲撃を受けること(東禅寺事件)もあったが、明治以降は檀越の外護も失い、また火災などで諸堂が焼失して旧観を失った。」

 また、小学館刊「佛教大事典」によると次の通りです。
「臨済宗建妙心寺派。東京都港区高輪。山号は仏日山。本尊は釈迦如来。
 1610年(慶長十五)伊東祐慶(すけのり、日向飫肥)を開基、嶺南崇六(れいなんすうろく)を開山として、赤坂溜池辺りに創建。36年(寛永十三)現在地に移る。幕末には英国公使館が置かれ、1861年(文久一)水戸浪士の東禅寺事件が起こったことで著名。」


 「高野山東京別院」のそばにお寺はありました。
 
 山門にになります。
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 参道を進みます。
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 鬱蒼とした木々の中に三重塔や本堂がありました。
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 境内には躑躅(つつじ)が咲いており、とても綺麗でした。
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 江戸時代末期にイギリス公使館が置かれたそうで、国指定史跡と都指定旧跡となっています。
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 鐘楼堂になります。
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 江戸時代の大名もこちらのお寺を菩提寺にしている藩もあるそうです。忠臣蔵の中で浅野内匠頭の切腹した屋敷の主の田村右京太夫もこちらの寺院に葬られています。

 御朱印は、本堂の右側にある庫裡で頂けました。御朱印代は300円でした。




寺院名:佛日山 東禅寺
所在地:東京都港区高輪三丁目16‐16
宗 派:臨済宗妙心寺派
寺格等:別格本山
本 尊:釈迦如来