埼玉県比企郡ときがわ町にお寺はありました。
最寄り駅は、JR八高線「明覚駅」になります。
駅から徒歩で行くのは無理ですので、バスで行くか自動車で行かれた方が宜しいかもしれません。
こちらの寺院の由緒は、次の通りです(大修館書店刊『日本の神仏の辞典』による)。
「埼玉県比企郡都幾川村にある天台宗寺院。都幾山一乗法華院。本尊は十一面千手千眼観音。
天武天皇二年(673)慈訓(じくん)が観音霊場を開き、役小角(えんのおづぬ)を根本開山、道忠を開山とする。
源頼朝、近世には五代将軍綱吉母桂昌院が帰依し朱印寺領百石。」
また、吉川弘文館刊「日本仏教史辞典」によると次の通りです。
「埼玉県比企郡都幾川村西平にある天台宗寺院。都幾山一乗法華院と号し、草創は天武天皇二年(673)僧慈訓と伝え、鑑真の高弟道忠を開山としている。
清和天皇の勅願により関東天台別院とされ、貞観十三年(871)上野国権大目安倍小水麿が『大般若経』(重要文化財)を書写奉納した。源頼朝の信仰篤く、文治五年(1189)愛染明王像と長絹百疋を献じている。建久二年(1191)には一山七十五坊を営繕し千二百町歩の寺領を寄進したという。戦国時代松山城主上田朝直に攻略され衰微したが、天正十九年(1591)徳川家康から寺領百石を与えられ東叡山末として勢力を回復した。元禄八年(1695)徳川家光の室桂昌院が金蘭緞子の打敷を寄進。
寺には後鳥羽上皇らの書写とする法華経・一品経・阿弥陀経・般若心経(慈光寺経、国宝)をはじめ、開山堂(重要文化財)など多数の文化財・寺宝があり。
観音堂は坂東九番札所である。」
坂東三十三観音霊場九番札所として知られている寺院になります。
山の中にあるといった感じのお寺です。森林浴になりそうです。
山門になります。
山門を入ると正面が本堂になります。
本尊である「阿弥陀如来」が祀られています。
本堂前には多羅葉樹の木がありました。
慈覚大師円仁のお手植えと伝えられており、埼玉県指定天然記念物だそうです。
鐘楼堂になります。
観音堂は、少し離れた所にありました。
「千手観音」が祀られており、坂東三十三観音霊場の札所本尊になります。
宝物館がありました。納経所が拝観受付になります。
御朱印は、本堂内で頂けました。「阿弥陀如来(本尊)」・「千手観音(坂東三十三観音霊場)」・「地蔵菩薩(関東百八地蔵尊霊場)」・「薬師如来(関東九十一薬師霊場)」の四種類ありました。
坂東三十三観音霊場の巡礼用品、汎用の納経帳、御守りや参拝記念品等授与品は多くありました。
寺院名:都幾山 一乗法華院 慈光寺
所在地:埼玉県比企郡ときがわ町西平386番地
宗 派:天台宗
本 尊:阿弥陀如来
札所等:坂東三十三観音霊場 九番札所
関東百八地蔵尊霊場 十四番札所
関東九十一薬師霊場 三十三番札所
御詠歌:聞くからに 大慈大悲の 慈光寺 誓いも共に 深きいわどの
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