群馬県みどり市にある「穴原薬師堂」に行ってきました。

みどり市の中部、旧大間々町にありました。
といっても、旧大間々町の市街地から北へ行き、大間々貴船神社の近くにお堂はありました。

最寄り駅は、わたらせ渓谷鉄道「上神梅駅」になります。

駐車場は、見当たりませんでした。
山門横に自動車を置くスペースがあり、数台は停められそうです。


こちらのお寺の由緒は以下の通りです。(みどり市のホームページより)
「穴原薬師は眼病によく効くという。
薬師堂の開基は定かでないが、明治頃の古書には、大同年間(806〜809)弘法大師の御作という如来像の彫刻があったという。
また、堂下に大師の御手洗井があり、湧き出る水の枯れることがないとの書き伝えがある。
本堂は薬師如来を中心に左右に日光・月光菩薩があり、後ろに12神将と呼ぶ眷族が配されていた。
堂の裏手に青面金剛、その下の自然石に線刻で猿の面が彫られている。
山門に阿形・吽形の金剛力士像が一対、この聖域を守るべく、玉眼を見開き立っている。
なお、薬師堂が町指定重要文化財となった昭和60年に、仁王の修理解体が行われたが、その際に頭部より古文書が発見された。
この発見によって、仁王は寛政4年(1792)に田村利八及び孫助・塩右衛門三氏の彫師によって彫刻されたことが明らかになった。
また、同じく山門も建築上の特徴等から、寛政4年頃に竣工したものと推察され、これは大間々町に存在する唯一の楼門遺構でもあり、大変貴重な存在である。
この山門楼上には16羅漢の木像も安置されている。」


国道122号線から外れているので、道は広くはありません。
自動車で行かれる方は気をつけてください。

道沿いを行くと、このような石標があります。
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今は、みどり市指定重要文化財になっています。

先に進んでいくと、仁王門があります。
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こちらが仁王像になります。
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見づらいですが・・・

仁王門横には、石幢があります。
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多仏塔と呼ばれているもので、六地蔵が刻まれています。

こちらは、案内板です。
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よく読めません。
みどり市のお役人さん、見やすくしてください。
こちらの案内板の説明を掲載したかったです。

山門を入ると、右側に庚申塔がありました。
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また、左側に卵塔と思われる塔や石仏が安置されていました。
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どうして囲われているのでしょうか?
過去に荒らされたり、持ち去られたりしたのでしょうか?
石段を上がります。
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足元にはお気をつけください。

上がりきると、薬師堂がありました。
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(´人`)

本尊である「薬師如来」が祀られています。
古そうなお堂です。

薬師堂には、絵馬なのか、絵がかかれる所に彫刻が施されたものが、奉納されていました。
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誰が奉納したのでしょうか?

薬師堂の左側には、庚申塔と馬鳴菩薩がありました。
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写真の右側にある「馬鳴菩薩(めみょうぼさつ)」は、大間々町誌によると以下の謂れがあります。
「穴原薬師の前にある蚕の神様で、蚕影さんと呼んだ。
女の神様であるともいう。
自分の体の悪い部分と同じところをなでると、病気や怪我が治るといい、参詣する人がいた。
もとは貴船神社に合祀された赤城神社の境内にあったという。
寛政四年に塚谷戸の人たちが建立したもので、毎年四月に祭りを行っている。」
※文中の貴船神社とは、同市内に鎮座する大間々貴船神社を意味すると思われます。京都の貴船神社ではありません。

馬頭観音のように馬の仏様ではないようです。
養蚕と機織りの仏様になります。

薬師堂の右側には、庚申塔がありました。
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御朱印の対応は、不明です。





寺院データ
寺院名:穴原薬師堂
所在地:群馬県みどり市大間々町塩原633番地
宗 派:曹洞宗
本 尊:薬師如来